家の近くや通学路でカラスに低空で飛ばれたとき、何かしないといけないと思いながら、どこに連絡すればいいのか分からなくて、結局その日は何もできなかった、という方は少なくないと思います。
札幌の生活情報を伝えるメディア『幌ログ』で東区・北区まわりを担当しているシンノスケです。わたしも近所の街路樹でカラスの巣を見かけてから、どこに相談するのかを調べたことがあります。場所によって相談先が変わるとは知らなかったので、最初はかなり迷いました。
この記事では、巣がある場所ごとの相談先の考え方、撤去できるケースとできないケース、繁殖期に近づかないほうがよい場面の三点を整理します。
カラスの巣が気になりはじめる時期
札幌市の公式情報によると、カラスの繁殖期はおよそ4月上旬から7月下旬ごろとされています。この時期は卵やひなを守ろうとする習性が強く出るため、巣の近くに人が近づくと威嚇行動が起こりやすくなります。
春先から街路樹や電柱の上が急ににぎやかになってきたら、繁殖期に入った可能性があります。巣の有無を確認したいときも、真下には立ち止まらないほうが無難です。
威嚇されやすい場面と生活動線への影響
威嚇が起きやすいのは、巣から数メートル以内に人が入った瞬間です。後ろから低空で飛んできて後頭部をかすめたり、脚で蹴ることもあります。正面から来るのではなく、後ろから来るのが厄介なところです。
通学路、公園の入口、駐輪場のような、人が毎日同じルートで通る場所で巣ができると、繁殖期の間ずっと気になる状態が続きます。わたしも子どもが使う公園の近くで巣を見たとき、場所が分かりにくいと後回しにしてしまうなと感じたので、先に相談先だけでも調べておきました。
巣のある場所で変わる相談の窓口
迷いやすいのが、相談先が場所ごとに異なる点です。同じ「カラスの巣」でも、土地や設備の管理者が違えば窓口も変わります。先に場所を確認しておくと、問い合わせのときに迷わなくて済みます。
- 公園・街路樹(市道・道道)
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各区の土木センターへ相談。ただし原則として巣の撤去は行わず、看板設置などの安全対策での対応になります。
- 電柱(北電柱)
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北海道電力ネットワーク(0120-06-0327)へ連絡。電柱番号を伝えると対応がスムーズです。
- 電柱(NTT柱)
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NTT東日本北海道(0120-444-113)へ連絡。電柱に貼られた番号札を確認してから電話するとよいです。
- 私有地(自宅・会社の敷地内)
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市は原則として対応しません。卵やひながいる場合は撤去前に市の許可が必要になるため、まず環境局環境共生担当課(011-211-2879)へ確認を。
窓口情報は変更される場合があるため、実際に連絡する前に各公式サイトで最新情報を確認してください。
自宅敷地内で巣を見つけたときにまず確認すること
自宅の屋根や庭木に巣ができた場合、対応できるかどうかは卵やひながいるかどうかで変わります。ここが一番間違えやすい点です。
卵やひながいない状態の巣は、鳥獣保護管理法の制限を受けずに撤去できる場合があります。一方、卵やひなが確認できる場合は、無許可での撤去は違法になります。
まず高所から安全な距離で状況を確認し、中が見えない、あるいはひなの声がするようなら、自分で判断せずに環境局環境共生担当課へ相談するのが先です。
電柱や道路沿いで巣を見かけたとき
電柱の場合は、北電柱かNTT柱かによって連絡先が変わります。電柱の高さ3メートルあたりに貼られている番号札を確認しておくと、問い合わせ時に伝えやすくなります。
電気の設備に巣がある場合、停電や火災のリスクもあるため、管理会社は比較的対応が早いです。場所さえ特定できれば、自分で撤去しようとするより先に電話一本で動いてもらえる可能性が高い。

電柱番号を写真で撮っておくと伝えやすいですよ
公園や学校近くで気をつけたいこと
公園や学校周辺の街路樹に巣ができると、毎日そのそばを通る子どもや通勤者への影響が長く続きます。札幌市の公園や市道・道道沿いの場合は、各区の土木センターが相談窓口になります。
ただし、土木センターでは原則として巣の撤去ではなく看板設置などの安全対策での対応になります。完全に巣がなくなるわけではないため、繁殖期が終わるまでルートを少し変えるなど、自衛の選択肢も頭に入れておくと気持ちが楽です。
撤去できる場合と難しい場合の違い
撤去の可否は、場所・卵やひなの有無・管理者の判断の三点で変わります。一覧にまとめると次のようになります。
| 状況 | 撤去の可否の目安 |
|---|---|
| 電柱(北電・NTT柱)の巣 | 管理会社が対応(連絡が必要) |
| 公園・市道の街路樹の巣 | 土木センターが安全対策で対応(巣の撤去は原則なし) |
| 私有地・卵やひなのない巣 | 撤去できる場合あり(状況次第) |
| 私有地・卵やひながいる巣 | 市の許可が必要(無許可は違法) |
この表はあくまで目安です。実際の対応は状況や時期によって変わるため、迷ったときは先に公式窓口へ確認することをおすすめします。
巣に近づいたり触ったりしないほうがよい理由
繁殖期に巣の真下や近くに立ち止まると、後ろから低空で飛んでくることがあります。傘を頭上に広げる、帽子をかぶるなどの自衛は有効ですが、それでも無理に近づく理由はありません。
巣の中を棒で突く、ひなを移動させるなどの行為は、攻撃をさらに強める可能性があります。鳥獣保護管理法の観点からも、許可なくひなや卵に触れることは違法。
「見るだけ確認」で十分な情報は集まります。写真が撮れれば、相談時に状況を伝えやすくなります。
よくある対応の失敗と注意点
実際に相談を進めようとして引っかかりやすい点があります。先に知っておくと動きやすいです。
- 「市が撤去してくれる」と思い込んで連絡する
- 電柱の種類(北電・NTT)を確認せずに連絡する
- 卵やひなを確認せずに自分で撤去しようとする
- 繁殖期が終わるまで待てず巣に近づきすぎる
- 場所が私有地か公道かを確認しないまま相談する
なかでも「市が撤去してくれる」という思い込みは最初に崩れやすいところです。公園や街路樹でも、市が直接巣を取り除くわけではない点は、あらかじめ知っておくと心構えが変わります。
公式窓口への確認のしかた
相談するときに伝えると話が早い内容は、巣の場所(住所または目標物)・巣が確認できた日・卵やひなの有無・ひなの声や動きの有無の四点です。
公園・街路樹・電柱・私有地のどれかを確認します。
巣に近づかず、遠目またはスマートフォンで撮影して確認します。
電柱なら北電またはNTT、公園なら土木センター、私有地は環境局へ問い合わせます。
写真が一枚あるだけで、相談のやりとりがかなり楽になります。わたし自身、文字で説明しようとして上手く伝わらなかった経験があるので、スマートフォンで記録しておく習慣は続けています。
今日から動くための小さな一歩
巣の場所と管理者の区分が分かれば、相談先はかなり絞れます。今日、気になっている場所をスマートフォンで一枚だけ撮影しておくだけでも、次に動くときの手がかりになります。
場所が分かりにくいと後回しにしてしまうのはわたしもよくあることで、「まず写真一枚」はそれを防ぐいちばん小さな動きかなと感じています。窓口に電話するときも、相手に状況を伝えやすくなるので、撮っておいて損はないです。
繁殖期の7月下旬ごろまでは、通る道を少し変えるだけで威嚇に会う頻度が下がることもあります。相談先への連絡と合わせて、日常の動線を少し見直してみるのが、この時期の気持ちを楽にする一歩になったらうれしいです。












