札幌市でクマ対策の助成金を調べようとすると、「そもそも個人でも使えるのか」「住宅地の近くでも対象になるのか」という迷いが先に出てきますよね。畑を持っている方、庭の管理が気になっている方、町内会で話が出ている方など、置かれている場面によって確認すべき制度も変わってきます。
札幌市東区と北区を中心に地域の情報を書いている『幌ログ』のライター、シンノスケです。わたしも南区方面へ車で移動するたびにクマ注意の看板が目に入り、「対策の費用、少しでも制度を使えないか」と調べ始めたことがありました。
この記事では、札幌市で使える可能性のあるクマ対策の補助制度を整理し、対象になりやすいもの・なりにくいもの、申請前に確認しておきたい点を順番に見ていきます。
札幌でクマ対策の制度を調べる人が増えている背景
札幌市内でのヒグマ出没情報は、市街地に近いエリアでも年々報告が増えています。南区や西区だけでなく、北区・東区でも目撃情報が出るようになり、「うちの近くでも対策が必要かもしれない」と感じている人が多いのかなと思います。
出没情報を受けて市が注意喚起を発信する機会も増え、それを見て「補助が使えないか」と検索する流れが生まれています。制度そのものより先に注意喚起だけが目に入るケースも多い。
注意喚起と助成金を混同しやすい場面について
迷いやすいのが、「札幌市がクマ対策の情報を発信している」と「補助金・助成金がある」は別の話だという点です。出没情報や防止策のチラシを見て「市が支援してくれている」と思いがちですが、情報提供と費用補助はセットではありません。
わたしも最初、市のヒグマ対策ページを開いて「くま鈴の貸出し」という案内を見たとき、補助制度の一覧かと思い込みました。よく読むと無償貸出しであって、購入補助ではないページでした。
個人向けと地域・農業者向けを見分けるには
札幌市のクマ対策に関する補助は、大きく分けて「一般市民(家庭菜園をお持ちの方)向け」と「農業者・農業団体向け」の二種類があります。どちらを調べるかで、担当窓口も対象条件も変わります。
- 一般市民(家庭菜園)向け
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環境局・環境共生担当課が窓口。家庭菜園用電気柵の購入補助や無償貸出しが対象。
- 農業者・農業団体向け
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経済観光局・農政課が窓口。認定農業者や一定規模以上の農家が対象の制度が別にある。
町内会や地域での対応を検討している場合は、どちらの窓口に相談すべきか迷うかもしれません。その場合はまず環境共生担当課へ問い合わせると、必要に応じて農政課へつないでもらえる場合があります。公式確認前提ですが、一か所に連絡してみるのが動きやすいです。
対象になりやすい対策とそうでないものの違い
先に確認しておきたいのは、補助の対象は「電気柵の購入」に限定されており、すべてのクマ対策用品が補助されるわけではないという点です。
- 電気柵専用物品(本体・ネットなど)の購入費
- 電気柵の設置指導(委託業者による無料対応)
- 電気柵の無償貸出し(試用目的)
補助の対象外になりやすいものとして、防犯カメラや忌避剤、トレイルカメラ、くま鈴、一般的なフェンスなどが挙げられます。また、電気柵であっても「電気柵専用物品」以外の関連機器(ソーラーパネル、テスターなど)は対象外となることが多く、購入前に確認が必要です。
住宅地まわりと農地まわりで見ておきたい違い
住宅地に接する庭や空き地での対策を考えている場合、補助対象となる「家庭菜園」の定義が自治体側でどう運用されているかを確認する必要があります。「菜園」として認められる規模や用途に条件がある場合もあります。
農地まわりの場合は、農業者向けの別制度(鳥獣被害防止対策事業)も選択肢に入ります。ただしこちらは経営耕地面積30a以上または農作物販売金額50万円以上といった要件があり、家庭菜園レベルとは対象が異なります。
申請前に確認しておきたい条件と手順
令和7年度(2025年度)の家庭菜園用電気柵購入補助は、先着60名・受付は5月16日から9月19日までという情報が公式サイトに掲載されていました。ただし、年度によって受付期間や定員は変わります。
札幌市公式サイトの「家庭菜園用電気柵の購入補助・貸出しについて」ページで、当年度の受付期間・定員・対象条件を確認します。
補助交付の決定前に購入すると対象外になります。必ず申請・決定通知の後に購入する順番を守ってください。
申し込みの際、設置予定場所(畑等)の住所が必要です。自宅住所ではなく、設置場所の住所を事前に確認しておきます。
申請はオンラインフォーム受付のほか、郵送・持参・メール(higuma@city.sapporo.jp)でも対応しています。電話での事前確認も受け付けています。
年度途中で変わりやすい点を見落とさないために
クマ対策の補助は、年度ごとに予算額・定員・受付期間が変わることがあります。令和6年度の実績を見て「同じ内容だろう」と思って動くと、条件が変わっていることも。
特に注意が必要なのは、先着順で締め切られる点です。わたしが確認した令和7年度は定員60名となっていました。年度が替わったタイミングで早めに公式サイトを確認するほうが、後で「すでに受付終了でした」とならずに済みます。
よくある失敗と申請で詰まりやすい場面
実際に問い合わせを受けた事例として、よく出るのが「先に電気柵を購入してしまった」というケースです。補助決定の前に購入すると対象外になるという点は、ページの目立つ場所に書かれているのですが、読み飛ばしやすいです。
もう一つは、対象物品の範囲の誤解。電気柵本体を買ったはずが、セットに含まれる工具や乾電池は対象外だったというケースがあります。補助対象は「電気柵専用物品」に限られます。

先に購入したら対象外というのが一番多い失敗ですよ
助成金が使えないときに整理しておきたいこと
受付終了後や対象外のケースでも、くま鈴の無償貸出しや、市のヒグマ出没情報ページで確認できる注意喚起資料など、費用をかけずに利用できる市のサービスはあります。
「補助が使えなかった場合に何を優先するか」を、出没情報や地域の状況と照らしながら整理しておく価値はあります。電気柵の購入を急ぐより、まず市の出没情報と地域の状況を確認する方が、無駄な出費を避けやすいとわたしは感じています。
相談先と公式情報を見つける順番
まず確認するなら、札幌市公式サイト内の「ヒグマ対策」ページです。「家庭菜園用電気柵の購入補助・貸出しについて」と「鳥獣被害防止対策事業」の二つのページが別々に存在しているので、どちらが自分の状況に合うかを見比べる必要があります。
電話での相談窓口は、環境局環境都市推進部環境共生担当課(家庭菜園・一般市民向け)と、経済観光局農政部農政課(農業者向け)の二か所に分かれています。
地域で動くときに見落としやすい点
町内会や地域で「みんなで対策しよう」という話になったとき、個人申請と団体申請の違いが問題になることがあります。現状の家庭菜園向け補助は個人申請が基本。まとめて申請する仕組みが使えるかどうかは、窓口への確認が必要です。
また、補助の対象区域について「市内全域が対象か、出没が多いエリアに限られるのか」という点も事前に確認しておくと安心です。公式サイトだけでは判断しにくい場合は、電話で問い合わせる方が確実。
今日、一度だけ公式ページを開いてみてほしい
「クマ対策の補助があるかもしれない」と思ったまま後回しにしてしまうのは、わたし自身もよくあるパターンです。今日の空き時間に、札幌市公式サイトで「家庭菜園用電気柵 補助」と検索するだけでいい。
受付期間内かどうか、自分が対象かどうか、この二点だけ確認できれば、次に動くかどうかの判断がずいぶん楽になります。わたしが調べてみた感覚でも、制度の中身よりも「受付が終わっていないか」を先に見ることが一番効いた気がしています。
もし受付前や受付期間中なら、設置予定場所の住所だけメモしておいて、申請書を取り寄せてみてくださいね。それだけでも、なんとなく不安だった気持ちが少し落ち着くと思いますよ。











