家族の中で免許返納の話が出たとき、「まず何を確認すればいいのか」と迷う方は少なくありません。手続きの前に、返納後の暮らしの見通しを一緒に整理しておく必要があります。
わたしは地域情報メディア『幌ログ』のエリア担当、シンノスケです。東区・北区在住で、この地域の移動しやすさや生活環境をよく見てきました。返納後の交通手段は、エリアによってかなり差が出るのが正直なところです。
この記事では、手続きの場所と必要なもの、返納後の身分証、移動手段の見通し、使いにくい場面、支援制度の探し方の順で整理します。
免許返納で最初に整理したいこと
免許返納は「手続きをすれば終わり」ではなく、その後の暮らしの影響が長く続きます。家族で話す前に、まず手続きの内容と返納後の生活の変化を分けて考えておくほうが、話し合いがスムーズになります。
返納後に変わるのは、移動手段だけではありません。身分証明書として使えるものが変わること、通院や買い物のルートを見直す必要が出ることなど、見落としやすい点がいくつかあります。
札幌市で確認する手続き先と受付時間
自主返納の手続きは、住所地を管轄する警察署、札幌運転免許試験場、中央・厚別優良運転者免許更新センターのいずれかで申請できます。東区や北区にお住まいの方なら、管轄の警察署が一番近い選択肢になることが多いです。
- 管轄の警察署
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月〜金曜日(祝日を除く)9:00〜16:30受付。交番では手続きできません。
- 札幌運転免許試験場
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月〜金・日曜日対応。8:45〜12:00、13:00〜16:30。早い時間帯は混雑します。
- 中央・厚別優良運転者免許更新センター
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月〜金曜日(祝日を除く)のみ対応。受付時間は試験場と同様です。
受付締切の30分前には着いておくことが目安とされています。当日に書類を書く時間も必要なので、時間に少し余裕を持って動くのが安心です。詳細は申請前に北海道警察の運転免許ナビダイヤル(0570-080-456)に電話で確認しておくと当日に焦らなくて済みます。
手続きに必要なものと代理申請の条件
通常は運転免許証と運転免許取消申請書(窓口に用意あり)を持参します。手数料は無料です。
申請書は窓口に用意されています。事前に印刷もできます。
全ての免許を返納するか、一部だけ返納するかを選べます。
同じ窓口で続けて申請できます。忘れずに一緒に手続きを。
代理申請は、病気や負傷で本人が来られない場合にのみ認められています。委任状・確認書・代理人の身分証明書が必要になるので、事前に警察署に電話で確認しておくのが確実です。
運転経歴証明書で見ておきたいこと
運転経歴証明書は、返納後に公的な身分証明書として使えます。返納と同時に申請しておくのが、後で困らない方法です。
交付のタイミングに注意が必要です。警察署での手続きは後日交付になります。試験場なら即日交付が可能ですが、15時以降の手続きは後日扱いになります。
「免許を返した日から身分証がない」という状態は、意外と不便なんですよね。マイナンバーカードをお持ちでない場合は、特に手元に置いておく価値があります。
返納後に使える身分証の選択肢
免許証がなくなった後、身分証として使えるものを返納前に確認しておきましょう。銀行の手続き、病院の受付、行政窓口など、身分証が必要な場面は思ったより多いです。
- 運転経歴証明書(返納時に一緒に申請)
- マイナンバーカード
- パスポート(有効期限に注意)
- 健康保険証(身分証として使える場面は限定的)
手元にマイナンバーカードがない場合は、返納の手続きと前後して取得しておくとスムーズです。いずれも、申請前に窓口での最新情報を確認してください。
東区と北区で変わる移動のしやすさ
東区と北区は、同じ札幌市内でも交通の使いやすさが場所によってかなり違います。地下鉄の駅や幹線バスに近い場所なら移動の選択肢がありますが、少し外れると徒歩でのアクセスが難しくなる場所もあります。
わたしがこのエリアを歩いていて感じるのは、「駅から少し離れているだけで、雪の日の移動感がまったく変わる」ということ。冬に行きづらい場所は、返納後の生活でもそのまま不便になりやすいです。
まず、自宅から最寄りのバス停や地下鉄駅まで徒歩で無理のない距離かどうかを確認しておくと、見通しが立ちやすいです。
通院や買い物で困りやすい場面
見落としやすいのが、「通院のルートが車前提になっている」ケースです。病院が幹線道路沿いにあって、バスは近くを通っていても停留所から距離があるという場合は少なくありません。
買い物も同様で、大型店舗は駐車場ありきで作られているところが多く、公共交通でのアクセスが不便なことがある点に注意が必要です。
重い荷物を持って帰れるかどうかも、返納前に一度シミュレーションしておく価値があります。実際の路線は「さっぽろえきバスナビ」などで確認できます。
家族で話すときに分かれやすい視点
家族の中でも、返納に対する見方は一致しないことが多いです。心配している側と、まだ運転に自信がある本人とでは、前提としている「困りごと」が違います。

まず「今どこに行くのに車が必要か」を書き出してみるのが出発点かな
手続きの話より先に、返納後の暮らしのどの部分が変わるかを一緒に確認しておくほうが、話が具体的に進みやすいと感じています。
交通支援や制度を探すときの見方
札幌市では「さっぽろ圏高齢者運転免許証自主返納支援制度」があり、運転経歴証明書を持つ65歳以上の方が対象です。イオンの配送料割引、コープさっぽろの荷物無料配送、タクシー会社各社の1割引などの特典が受けられます。
北海道の「北海道高齢者運転免許自主返納サポート制度」も別途あり、協賛店でサービスを受けられます。どちらも運転経歴証明書の提示が必要。
内容は定期的に変わることがあるので、札幌市の公式ページと北海道のホームページで最新情報を確認するのが確実です。
公式情報の確認先をまとめておく
制度の詳細や協力店の最新情報は、必ず公式の窓口や公式サイトで確認してください。まとめサイトの情報は古い場合があります。
- 手続きの詳細
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北海道警察「運転免許証の自主返納」ページ、またはナビダイヤル0570-080-456
- 支援制度の詳細
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札幌市「さっぽろ圏高齢者運転免許証自主返納支援制度」ページ
- バス・地下鉄の路線確認
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さっぽろえきバスナビ、または札幌市交通局の公式ページ
よくある失敗と見落としやすい注意点
迷いやすいのが、「返納したら交番で手続きできると思っていた」というケースです。交番での手続きはできません。管轄の警察署か試験場が窓口になります。
また、免許が失効した後では自主返納の申請ができません。返納を考えているなら、有効期限のうちに動く必要があります。
支援制度の対象年齢は原則65歳以上です。それより若い年齢での返納は、支援の対象外になることがあります。年齢や条件は申請前に公式で確認してください。
返納を考えはじめたら最初にやること
今日、手帳かメモ帳に「車でしか行けていない場所」を3つだけ書いてみてください。通院先、よく行くスーパー、行政窓口など。その場所にバスや地下鉄でたどり着けるか、冬でも無理なく動けるかを一つずつ確認するだけで、返納後の生活の見通しがかなりはっきりします。
わたし自身、このエリアを車で動き回る中で「帰り道で寄れるかどうか」を自然に気にするようになりました。返納後の暮らしも、同じ視点で考えると動きやすい。手続きの不安より、「返納後にどう動くか」の見通しが先に立てば、家族との話も落ち着いて進むと思っています。
書いたメモは、家族で話すときにそのまま使えます。週末、10分だけそのメモを囲んで話してみてくださいね。












