夕方、東区の家に戻る車の中で、来年度の活動費をどうするか考えていました。地域の集まりを続けたくても、資金の当てがないと次の一歩が決まらない。そんな迷いを抱えたまま、助成金という言葉だけが頭に残っている方も多いと思います。
地域情報メディア『幌ログ』のエリア担当ライター、シンノスケです。わたしも普段の取材で助成金の話題に触れるたび、制度ごとに条件が違いすぎて戸惑うことがあります。
この記事では、札幌市で探せる助成制度の種類、対象になる団体や活動の違い、申請前に確かめておきたい点の順に整理していきます。
札幌市で探せる助成制度の種類
まず押さえておきたいのは、札幌市関連の助成制度は一つではないという点です。市が直接運営する「さぽーとほっと基金」のほか、区が独自に設けている助成金、北海道地域活動振興協会など道内の財団が実施する制度もあります。
それぞれ募集主体が違うので、対象になる団体や事業の範囲も少しずつ変わります。同じ札幌市内の活動でも、市の制度と区の制度で条件が違う場合があるんですよね。
札幌市の市民活動サポートセンターでは、こうした複数の助成情報をまとめて紹介しているので、まず全体を見渡す入口として使いやすいと感じています。
NPO法人と任意団体の違い
よく迷うのが、NPO法人でなければ申請できないのかという点です。実際には制度によって対象団体の範囲が異なります。
札幌市の「さぽーとほっと基金」は、あらかじめ基金に団体登録した団体が対象で、NPO法人に限らず町内会やボランティア団体、任意団体も登録できる仕組みです。一方で、財団によってはNPO法人・任意団体等を対象とすると明記している制度もあり、団体の形態を確認したうえで応募先を選ぶ必要があります。
ここは自分の団体がどちらに該当するか、先に確認しておくと後で慌てずに済みます。
対象地域を確かめるポイント
先に確認しておきたいのは、事業を実施する地域と対象団体の所在地が制度ごとに定められている点です。さぽーとほっと基金は「札幌市民を対象とした事業」であることが条件になっています。
区単位の助成金になると、対象地域がその区内に限られる場合も出てきます。北区の地域づくり応援助成金のように、区内で活動する団体向けに設計された制度もあるので、東区や北区など自分の活動地域に合う制度かどうかは、募集要項の対象地域欄を必ず見てほしいところです。
対象になる活動と事業の範囲
見落としやすいのが、営利を目的としない公益的な事業であることや、親睦・レクリエーションが主目的の事業は対象外とされている点です。さぽーとほっと基金では、保健・医療・福祉、まちづくりの推進、文化・スポーツ・観光・経済等の振興、子どもの健全育成など分野ごとの枠が設けられています。
他の助成の対象になっている事業や、すでに終了した事業は対象外になることが多いです。自分たちの活動がどの分野に当たるか、事前に照らし合わせておく必要があります。
- 保健・医療・福祉分野
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健康づくりや介護、生活支援に関わる活動が対象になりやすい分野です。
- まちづくりの推進分野
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環境保全や地域安全、防災など幅広い活動を含む総称的な分野です。
- 子どもの健全育成分野
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子育て支援や放課後の居場所づくりなどの活動が該当します。
分野の分け方は制度によって名称が違うので、募集要項に記載された分野の説明文まで読んでおくと取りこぼしが減ります。
対象経費と対象外経費の見分け方
正直に言うと、対象経費の範囲は募集要項を読み込まないと分かりにくい部分です。会場費や印刷費、講師料など事業運営に直接使う経費は対象になりやすい一方、団体の運営費そのものや、飲食費、交通費の一部などは対象外にされることがあります。
交付決定日より前に支払った経費が対象外になる制度も多いです。先に申請してから購入するという順番を忘れると、せっかくの費用が助成の対象から外れてしまいます。

先払いした分は対象外になりがちなので気をつけたいところ
募集時期を見落とさない探し方
制度ごとに募集時期がばらばらなのは、正直なところ最初につまずきやすい部分です。さぽーとほっと基金は例年1月から2月にかけて募集されることが多く、区の助成金は4月から5月に募集されるケースもあります。
環境市民活動助成のように9月から10月にかけて募集される制度もあり、時期はかなり分かれています。年度ごとに変わる可能性があるため、必ずその年の公式募集要項で日程を確認してほしいところです。
- 札幌市市民活動サポートセンターの一覧を定期的に見る
- 気になる制度は募集開始前からブックマークしておく
- 前年度の募集時期を参考に大まかな時期を予測する
申請前に整理したい活動内容
実際に見てみると、申請書には活動の目的、対象者、実施内容、予算をひとつずつ具体的に書く欄が用意されています。ふだんの活動を漠然と説明するだけでは通りにくく、誰のために何をするのかを明確にする必要があります。
申請書を書き始める前に、今年度やりたい事業の内容と予算をメモにまとめておくと、募集要項を読んだときにどの制度が合うか判断しやすくなります。
助成後に必要になる報告の内容
助成金は受け取って終わりではありません。事業終了後には事業報告書の提出が求められ、活動の実施状況や経費の使い道を報告する義務があります。
報告様式は年度ごとに更新されることがあり、古い様式で提出すると受理されない場合もあるようです。助成が決まった時点で、最新の報告様式を確認しておくと安心です。
公式情報をどこで確認するか
意外と知られていないのですが、札幌市の助成情報は複数のページに分かれて掲載されています。さぽーとほっと基金は市民文化局のページ、区の助成金は各区役所のページ、道内財団の助成は各財団の公式サイトが窓口になります。
札幌市市民活動サポートセンターの助成金情報一覧は、これらをまとめて紹介してくれる入口として使いやすいです。ここで気になる制度を見つけたら、必ず募集団体の公式ページへ進んで最新の要項を確認するという順番を守るようにしています。
申請時によくある失敗の場面
わたしも最初はそうでしたが、募集要項を読んだつもりで、細かい注意事項を読み飛ばしてしまうことがあります。団体登録が必要な制度で登録を忘れていたり、必着日に間に合わず郵送が遅れたりする失敗はよく起きるようです。
オンライン申請の制度でも、入力を締切間際に始めてシステムにアクセスできなくなるケースがあると案内されています。締切の数日前には申請作業を終わらせておくくらいの余裕を持つほうが、後で焦らずに済みます。
助成金が合わないケースもある
ここだけの話、すべての活動が助成金に合うわけではありません。親睦目的が中心の集まりや、すでに他の助成を受けている事業は対象外になりやすく、そもそも申請の土台に乗らないことがあります。
そういう場合は、会費や寄付など別の資金の形を考えるほうが、活動を無理なく続けやすいと感じています。助成金だけにこだわらない選び方も、頭の片隅に置いておいてほしいところです。
申請前にわたしが意識していること
今日この記事を読み終えたら、まずは札幌市市民活動サポートセンターの助成金情報一覧を開いて、今の活動に近い分野の制度が載っているかだけ確認してみてください。
採択されることを前提にせず、対象団体、対象経費、募集時期の三点だけ先にメモに残しておくと、次に何をすればいいかが見えてきます。この順番で動くほうが、後で慌てずに済むと感じています。
今週末、少し時間を取って気になる制度の募集要項を一度読んでみてくださいね。それだけで、次年度の活動が少し前に進む気がしています。













